「栄養は食品から摂ればいい」について考えてみる

「栄養は食品から摂ればいい」について考えてみる

Neoteceの開発者・薬剤師の高橋 と申します。

「食品から栄養を摂ればいい」
今回はそういったよく聞く声について、できるだけわかりやすく
実例をご紹介しながら、個人的な見解を書かせていただければと
思います。


①栄養を満たす食事のハードルはかなり高い

もちろん食品から栄養を摂ることは重要です。しかし

・「ビタミンB1」と「カルシウム」はすべての年代で不足
・30代は多くのビタミン・ミネラルが不足している

という統計があります。
(30代で不足する栄養素は40代以降も同様に不足傾向にあります)
さらに年代が上がると、「タンパク質」等の栄養素の不足も多くなる
傾向にあります。

つまり、これらの栄養素は
「ふだんの食事から摂取することが難しいビタミン・ミネラル」
といえるでしょう。

栄養素の多いきのこや、タンパク質を補給できる牛乳等は
不足する栄養素を多く含む食品として知られています。

しかし、栄養素を意識してしっかり食事に取り入れられている
人以外は「必須栄養素をしっかり満たす」ことは難しいといえます。

 

②健康成分の中には食品では摂れない成分もある

食品から十分に補うことができる栄養素は一般的に
「不足しないほうがよいもの」
「不足すると不健康になりやすく、摂取基準があるもの」
といえます。

ですが最近のサプリメント成分の中身は
「自分が望む健康を目指すもの」
「カラダに良い特定の成分を有効量まで凝縮したもの」
という傾向があります。

具体的に後者の例でいうと、
「食品から同じ量の成分を摂ろうとすると○○1000個分相当」
という表示の通り、健康成分の中には特定の健康成分を凝縮して
精製している場合も多く存在します。

要するに、前者は食品で補うことはできますが後者は実質、
食品から補うことはできません。

 

食品は「栄養の土台」であるワケ

これのように栄養素には
「食品だけでは十分にとりにくい栄養素がある」
「食品からは補えない健康成分もある」
というケースがあります。

ですが食品は、
「たくさんの種類の栄養素が含まれている」
「なにかの栄養素が過剰となるリスクがほぼない」
食品だけにしかない大きなメリットももちろん存在しています。

なので、食品は「栄養の土台」として栄養を摂るうえで
一番重要な要素であるといえます。

そのうえで、自分の食生活、ライフスタイル、目指すべき健康
に合わせてサプリメントを摂取することは、よりより健康を
目指す手段として有効といえます。