「医者の不養生」とはよく言いますが、それはあながち
間違いではないといえます。
病院勤務の医師は「科目」にもよりますが、
・外来診療、学会、研究論文、手術、その他諸々のお付き合い
などで、規則正しい無理のない生活とはほど遠いことも。
「食生活など」に気を遣う余裕がなく、結果的に「不養生」
になりやすい職業ともいえるのが医師だと思います。
「長生きしたければミトコンドリアの声を聞け(風詠社)」
(病気になる原因やカラダの働きが詳しく書いてあるけど、
専門性が高めな本なので読むのは難しめです💦)
のエピソードを参考にしながら、病気になった外科医が
「エイジングケア」と「ミトコンドリア」に注目するに
至った経緯を紹介しつつ、
「老化と病気を防ぐらなら、ミトコンドリアケア一択」
の理由についても書いていきたいと思います。
1、外科医がエイジングケアに目覚めたキッカケは「糖尿病」
本の中で外科医である医師が「抗加齢医学会の内科医」に
なったキッカケとしてシュールだったのが
「今手術した患者より、その後に倒れこんだ自分のバイタル
(検査値)の方が危険な値だった」
というエピソード。50歳手前にして、やせ型で肥満でもない
医師が糖尿病になってしまったのは「不摂生な習慣と食事」
が原因でした。
本の内容としては「病気と体質」「ミトコンドリア」の関係として、
・日本人は体質的に「糖尿病」「高血圧」になりやすい
・検査値以上に、体内の炎症や酸化が進むとカラダは大きな
病気になるリスクが増大していく
・ミトコンドリアはエネルギーを生み出すだけでなく、
老化・損傷が進んだ細胞の「処理」に関わっている
・体内の酸化ストレスや機能異常があると、ミトコンドリア
ごと細胞が破裂し、体内の老化・炎症が急激に進行する
という研究内容が書かれており、
「多くの生活習慣病と長寿にはミトコンドリアが関係している」
という事実が明らかにされています。
ミトコンドリアの機能を正常に保つことは、糖尿病だけでなく
身体のほぼすべての機能を守ることといえ、病気の予防と
長寿を兼ねるケアとして有効だといえるでしょう。
2、ミトコンドリアを守るには、ベーシックなケアが重要
著書の中でも、医師は過剰な抗酸化成分や過剰なホルモン
のデメリットも挙げています。
・過剰な抗酸化成分は、受け取った酸化を逆に戻して
しまう「酸化剤」にもなりうるリスクがある
・酸化ストレスがるように「還元ストレス」も、
動物実験では短命の原因となっている
・ホルモン療法は若返りが期待されたが、血管疾患や
ガンなどのリスクもありリスクありとされている
・過剰な成長ホルモンは、たくましい身体をつくる一方、
老化やガンなどのリスクを高め寿命を縮めるリスクでもある
これら一般的に「いい」とされているケアやトレーニング
でも過剰になると、健康や寿命にとってはマイナスに作用する
ことには注意が必要とされています。
その中で著書で書かれている要点として
「活性酸素の除去よりも、生み出さない体をつくること」
「そのためにミトコンドリアの機能を維持することが大事」
という点が挙げられ、具体的な健康法として「糖尿病」
の場合を除いて
・食事⇒青魚、大豆を摂ること
・朝食をとる方が、肥満・糖尿のリスクがさがる
・適度な断食も有効
・普段の節制できていれば、週1日「お腹いっぱい食べる」
は、健康的にもOK
・ベジタリアンは、肥満・生活習慣病が多い
・ほどほどの筋トレと有酸素運動の組み合わせがベスト
という方法が書かれており、これは筆者的にも「まさに!」
な内容でした。
「食事の取り方、栄養、運動の方法」
これらは、体調を整えるだけでなくミトコンドリアのケア
にとっても重要であることは間違いないといえます。
3、サエイジングケアが期待できるサプリの特徴
先ほど「抗酸化剤」は体内にとってデメリットにも
なり得ると書かせていただきましたが、今回の著書の
中でほぼ唯一おススメされていたサプリメント成分として
「レスベラトロール」
が挙げられます。レスベラトロールはポリフェノールの
一種ですが、ポリフェノール類の持つ性質である
・ミトコンドリアの活性化を介した抗酸化反応
が、ミトコンドリアのトラブルを改善し「活性酸素」
を抑える働きが、エイジングケアにとって最も重要な
ポイントではないかと考えることができます。
そのなかで、エイジングケアとして期待できるもう
ひとつの成分として
「PQQ(ピロロキノリンキノン)」
という、微生物由来の酵素が挙げられます。
ポリフェノールとは違う抗酸化の性質をPQQは持っており、
・ミトコンドリアの高い抗酸化作用がある
・受けた酸化を使用して、長寿遺伝子関連成分と
される「NAD+」を生み出す
・「NAD+」と「ミトコンドリア」がお互いの働きを助ける
という、酸化をむしろ有効に利用することによる
「新しい抗酸化サイクル」
が生まれるといえます。
この働きによりPQQは、レスベラトロールよりも「数百倍」
ものミトコンドリアの増加作用が報告されている期待の
成分でもあります。
今回はエイジングケアの医師も提唱する「ミトコンドリア」と、
それをケアする習慣や、サプリメント成分について紹介させて
いただきました。
将来の病気や今の健康に不安がる方は、どれかひとつからでも
いいので「ミトコンドリアが喜ぶ習慣」を始めてみましょう!